名 称 |
単著 共著 | 発行・発表の年月 | 発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 |
概 要 |
特集、鳩山総理を精神分析(P.50〜53) |
共 | 2010.7.1 | WILL |
あまりにも「軽い発言」や「発言のブレ」など鳩山総理の最近の言動は、素人が見ても「ヘン」な部分がたくさんある。一般に「ちょっとヘンな人」というのは、パーソナリティ障害(10タイプ)を持つ人が多いが、鳩山総理は、これらのいずれにも当てはまらない、「新型パーソナリティ障害」ではないのか。そして、唯一の治療法は早期退陣ではないか。鳩山さんは首相になるべきパーソナリティではなかった、ということだけははっきり言える。 |
「21世紀の心の処方学」〜医学・看護学・心理学からの提言と実践〜 暴力的犯罪の現状と対策 −現代社会における犯罪の特徴−(p259-273) |
共 | 2008.11.28 | 有限会社 アート アンド ブレーン 丸山 久美子 編著 |
「犯罪白書」にみる犯罪の傾向、犯罪発生率の国際比較、日本における犯罪の特徴、犯罪防止と対策、犯罪の原因となる広汎性発達障害について解説している。 最後に、犯罪をさらに減少させていくためには、社会全体で生命の尊重への意識を高める必要があり、死刑廃止も検討すべきではないか、と結んでいる。 |
佐世保小六同級生殺害事件を振り返る(p85-92) |
共 | 2008.10.5 | 児童心理2008年10月号臨時増刊No.885 |
2004年に長崎県佐世保市で発生した、11歳の女子小学生による同級生殺害事件は事件当時さまざまな社会的影響を与え、今日に至るまでその非行の原因についての議論が続いている。 ここではインターネット・携帯電話への依存とその有害性に触れ、この事件について解説している。 |
増えるバラバラ殺人事件。死体は語らなくなった!? |
共 | 2008.8 | 婦人公論 |
対談:作田 明・上野 正彦・麻木 久仁子(司会)
テレビや新聞で毎日のように凶悪事件が報じられている。
その動機は明確ではなく、無差別的なものが多くなっている。
人が人を殺める心のハードルは低くなってしまったのだろうか?
昭和と平成の犯罪の違いとは?
人が人を切り刻む心理は異常ではないのか?
漠然たる不安とどう向き合うべきか?
犯罪分析のエキスパートが対談している。
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特集 歴史を動かした心の病「マルティン・ルター」(p403-407) |
単 | 2008.5 | 精神科 第12巻 第5号 |
ルターの幼児期・児童期における虐待体験、青年期におけるアイデンティティー危機、中年期におけるうつ状態、そして形成されたエディプス・コンプレックスについて解説している。 また、彼の肛門性格・強迫的性格を基盤とする徹底性、完全主義についても解説している。 |
少年犯罪とインターネット(p94-102) |
単 | 2005.9.5 | 大航海No.56 |
少年犯罪において、インターネットの存在がどのように関与しているのか、近年の少年事件の実例を考察し、青少年の発達過程に与える影響を解説している。 |
犯罪の知識(p14-15) |
単 | 2005.4.5 | 大航海No.54 |
近年、犯罪処遇においてはメーガン法や少年法改正などが続々と制度化されている。一見、治安によいとされる制度を、我々が暮らす社会レベルで分析している。 |
小児性愛者の犯罪と更生(p102-106) |
単 | 2005.5.12 | 児童心理6月号 |
近年大きく報道された小児を対象にした3つの事件の詳細を追って、小児性愛者の持つ心性を探る。そしてまた、彼らが社会的に立ち直るためには何が必要であるのかを考察している。 |
(論説)現代少年非行の特徴−少年非行の現状とその心理− |
単 | 2004.12.1 | 更生保護12月号 年末特集 |
「現代」の非行少年の特徴を過去と比較しながら考察を行った。また、直近の少年非行の動向や特徴を説明した。 |
第51回日本病跡学科印象記 |
単 | 2004.8.5 | 精神療法Vol30 465pp |
2004.4.16-17に開催された第51回日本病跡学会に参加しての印象記。一般演題発表については若い次世代の研究者の発表については水準が高く今後に期待を持った。松沢静夫会長講演には大きな感銘を受け、河合隼雄氏の特別講演深い刺激を受けた事を感想として持った。 |
子どもの暴力とひきこもり |
単 | 2004.3.25 | 女子教育No27、pp.102-115 |
2003.12.13に行った目白大学短期大学部女子教育研究所主催秋季公開講座・特別講演演題「子どもの暴力とひきこもり」についての講演内容の掲載。 |
子どもの犯罪が起きるとき、巻き込まれるとき |
共 | 2003.11.5 | 児童心理別冊,第57巻17号,pp.16-36 |
対談:作田明・森田洋司、本間玖美子 |
(解説) |
単 | 2002.12.20 | 『椿姫――ニンフォマニア』 |
和田はつ子著,角川書店. |
ストックホルム症候群―シリーズ・精神医学用語解説 |
単 | 2002.10.28 | 臨床精神医学,第31巻10号,pp.1242-1243 |
ストックホルム症候群は、ハイジャック、強盗、誘拐、監禁等の状況下、特に暴力が介在するような専制的、強圧的な人間関係のなかで、被害者が加害者に対して陽性の感情を抱くという、極めて特異な心理反応である。ここでは被害者と加害者との人間関係のあり様が本症候群の発生に密接な関連性を持つことを述べ、ストックホルム症候群症状評価尺度について説明した。 |
触法精神障害者のための新しい制度は必要か? |
単 | 2001.12.25 | 心と社会,第32巻4号,pp.42-47 |
犯罪を犯した精神障害者のための施設の必要性が論議されているが、新施設の建設には多額の国家予算が必要となること、それまで犯罪歴のない精神障害者の最初の犯罪を予防することは不可能であること、軽微な犯罪によって長期に拘束される精神障害者が生まれることなどの問題点をして指摘し、現行の措置入院制度の改善が急務であることを論じた。。 |
(寄稿) |
単 | 2001.3.20 | 鈴木二郎教授退任記念誌,東邦大学医学部精神神経医学教室,pp.324-325 |
鈴木二郎教授の退任にあたり、その在任中の功績を讃え、今後の活躍に期待する内容である。 |
少年法「改正」は世紀の愚挙 |
単 | 2001.1 | 埼玉県医師会誌,第610号,p.53 |
少年法改正論議の要点と問題点について専門家の立場から論じた。 |
第47回日本病跡学会総会を主催して |
単 | 2000.12.25 | 日本病跡学雑誌,第60号,pp.100-101 |
第47回日本病跡学会の会長をつとめての感想と今後の病跡学研究の展望を述べた。本総会のささやかな成功の大きな力は、加賀乙彦先生の特別講演であった。シンポジウムのテーマ「病跡学の発想と方法」は、学会の議論をより具体的・実践的な内容にする上で充実したものとなった。 |
14歳と17歳―心の闇に光をあてると |
単 | 2000.12.5 | 児童心理臨時増刊,第54巻18号,pp.104-112 |
2000年の夏は、17歳の少年たちによる殺人事件の連鎖で彩られることとなった。ここに来てこれだけ17歳の少年たちの犯行が目立ってきたということについては注意を払った方が良いかもしれない。少年たちの犯行には類似性、連鎖性がみられ、その連鎖を防ぐためには何が必要なのかについて考察した。 |
要介護認定の合理性について |
単 | 2000.6 | 緑想,勝浦市夷隅郡医師会,第15号,pp.28-29 |
介護保険の実施にあたり、施行される要介護認定の合理性について述べた。 |
カルト宗教の精神病理―リチャード・マンソンについて |
単 | 2000.1.25 | 所沢市医師会報,第269号,pp.12-15 |
最近数年間、カルト集団と呼ばれる宗教団体による事件が次々と発生し、世間を騒がせている。多くのカルト教団は共通して終末感を売り物にしている。世界の崩壊と同時に新しい未知の世界の誕生が予告され、世界の中心にある自分が至上者つまり絶対者と一体化するという宗教的恍惚感を生じるわけである。ここでは1960年代以降世界中で騒がれたカルト教団についてその精神病理に触れ、今日の教訓としてみる。 |
太宰治の死について |
単 | 1999.11.25 | 所沢市医師会報,第268号,pp.5-9 |
太宰治の自殺は複合的な要素が積み重なって生じたと考えられる。仕事量の増加、家庭の問題、彼の名声に対する反発・批判などの公私にわたるトラブルに加え、死の直前にはこれまで関心を持ちたくないと考えていた税金問題に直面し、さらには山崎富栄との不倫が破綻していく。しかし、田辺あつみとの心中の失敗以来、彼の胸の内には死を求める衝動が常にひそんでいたと考えられ、どのみち長寿を全うすることは考えられなかったのかもしれない。 |
ホーリー・クリッペン医師の犯罪 |
単 | 1999.7.25 | 所沢市医師会報,第266号,pp.10-14 |
米国の医師クリッペンは、最初の妻が病死した後に女優コーラと結婚するが、彼女の浪費癖と奔放な男性関係に悩み、さらに自分がエセルと出逢い愛し合うようになったために妻の殺害を企てたといわれる。彼は、馴染みの薬品商でヒヨスチンを買い求めた約2ヶ月後、エセルを男装させて欧州に逃亡するが、後日、旅路の船上で逮捕された。彼は終始無罪を主張し続けたが、数ヵ月後に絞首刑が執行された。なお謎の要素が残されている「愛の逃避行殺人事件」である。 |
最近の少年犯罪について |
単 | 1999.7 | 緑想,勝浦市夷隅郡医師会,第14号,pp.70-73 |
最近の少年犯罪の特徴について述べ、その背景について考察した。 |
刑務所におけるてんかん―有病率は高く、暴力とは関連性が無い― |
単 | 1999.4.10 | 犯罪心理研究,第8号,pp.64-87 |
(論文抄訳)Steven Whitman, et al. ; Epilepsy in prison: Elevated prevalence and no relationship to violence. Neurology, Cleveland, no.34, pp.775-782, 1984. |
最近の犯罪動向について―平成10年版犯罪白書から― |
単 | 1999.2.10 | 埼玉県医師会誌,第587号,pp.11-12 |
平成10年版犯罪白書についてその内容の特徴を述べた。 |
続発する毒物混入事件への一つの視座 |
単 | 1998.11.1 | ばんぶう,第209号,pp.140-142 |
和歌山県で起きたヒ素混入カレー事件をきっかけに、ダイエット薬事件、飲料水への毒物混入事件など、立て続けに毒物・劇物を使った犯罪が発生している。なぜ、毒物事件が頻繁に起こっているのか。毒殺者として知られるグレアム・ヤングを例に、希代の毒物犯の心理を考察し、事件の背景への手がかりを探る。 |
様々な精神医学の場をめぐって |
単 | 1998.5.31 | 聖マリアンナ医大新聞,第45号, |
筆者がこれまでに多くの病院や施設で勤務したことが、学問研究の上でも有意義な体験であったことを具体的に述べた。 |
近況報告 |
単 | 1998.5.1 | 聖医会会報,第24号,pp.10-12 |
最近の学術的業績と抱負について述べた。 |
最近の犯罪について |
単 | 1997.12.15 | 心と社会,第28巻4号,pp.54-60 |
神戸市の連続少年殺傷事件は、その犯人が大方の予想に反して14歳の少年であったことに伴って、現代社会を大きく騒がせた。奈良県の女子中学生略取誘拐・殺人事件、さらに殺人犯福田和子と圓山栄の逮捕等、平成9年の夏は日本が「犯罪列島」と化したかのようであった。ここでは「平成8年犯罪白書」に沿って犯罪の実態を見、具体的事例を挙げながら、最近の犯罪事情について整理した。 |
作者の生い立ちと時代背景が、作品中の犯罪に色濃く影響を及ぼしている |
単 | 1997.9.1 | 私大蛍雪,第27号 |
シェークスピアや歌舞伎における登場人物の犯罪と作者の生い立ちならびに時代背景との関連性について述べた。 |
現代日本社会の犯罪状況について |
単 | 1996.2 | 1996年2月発行 2月号 シュプール 123p |
近年、犯罪件数は増加傾向にあり、質的にも凶悪さは増している。今後、日本における犯罪が国際化し、より凶悪な方向に向かう可能性は高いと述べた。 |
社会的にも有意義な企画―週刊マーダーケースブック創刊にあたって |
単 | 1995.10.10 | マーダーケースブック,第1巻2号,巻末 |
全世界の特異的な殺人事件の詳細な研究が今後の日本の犯罪研究においても、また社会的にも有意義であることを述べた。 |
合意によるサドマゾ的倒錯 |
単 | 1993.2.1 | イマーゴ,第4巻2号,pp.102-115 |
(論文抄訳)Robert J. Stoller ; Consensual Sadomasochistic Perversions. In The Psychoanalytic Core. H. P. Blum et al. eds., International Univ. Pr., pp.265-282, 1989. |
男性同性愛の精神分析理論―新しい始まり 1973-1982― |
単 | 1991.2.1 | イマーゴ,第2巻2号,pp.86-101 |
(論文抄訳)Kenneth Lewes ; Chapter X ? A New Beginning: 1973-1982, in The Psychoanalytic Theory of Male Homosexuality. A Meridian Book, Simon & Schuster Inc., pp.213-229, 1988. |
高所・閉所の恐怖 |
単 | 1987.3.3 | フロム・エー第6巻8号 |
高所・閉所の恐怖は自意識過剰からくる。高所・閉所の恐怖から逃れるためには、専門医の治療しかなく、カウンセリングで潜在意識を探るしか原因をつきとめるてだてはないと述べた。 |
司法精神医学4―精神障害と再犯性をめぐって・一つの感想― |
単 | 1986.12.25 | こころの臨床ア・ラ・カルト第13号,p.16 |
精神障害者の犯罪ないし再犯性を論ずるときには統計の内容を良く吟味する必要がある点を指摘し、再犯性のある患者を入院させておくには現行精神衛生法に規定された措置入院制度を活用することが重要であること、また「犯罪性精神障害者」を強制的に外来通院させる外来措置入院制度の導入を提唱した。 |
司法精神医学3―ランプトン・レポート保安施設再考― |
単 | 1986.9.25 | こころの臨床ア・ラ・カルト第12号,p.27 |
ランプトン・レポートとは、1979年5月22日に英国の民間テレビ局によって放映された、特殊精神病院ランプトン病院の驚くべき実態が英国内でセンセーションを引き起こしたために、政府が急遽調査班を設立することとなり、その調査結果に基づいて発表された報告書のことである。ここではその概要と意義について述べた。 |
司法精神医学2―ヨークシャーの切り裂き魔・英国の汚点― |
単 | 1986.6.25 | こころの臨床ア・ラ・カルト第11号,p.56 |
英国における有名な連続殺人事件であるピーター・サトクリフ事件は、1970年代後半に発生している。当初法務長官がピーター・サトクリフの精神状態を勘案して限定責任能力の主張を受け入れる方向を示唆し、また精神鑑定にあたった3人の精神科医が一致して精神分裂病による心身障害を主張したにもかかわらず、裁判所が完全責任能力の判断を下したという事件であった。 |
病跡学の現在 |
共 | 1985.5.15 | 日本病跡学雑誌,第29号,pp.48-68 |
町沢静夫・中谷陽二・作田明・宮本忠雄 病跡学研究の現状と将来の可能性について討論を行った。 |
司法精神医学1―英国における責任能力論― |
単 | 1985.3.25 | こころの臨床ア・ラ・カルト第10号,p.49 |
司法精神医学の中心的課題は責任能力問題であるが、日本の司法精神医学者は、これまでドイツ精神医学の影響を受けてきた人々が多く、伝統的な責任能力概念に固執してきている。これに対して、英国においては専門家である精神科医の診断よりも「常識」のある法廷が責任能力を決定することになっているという点について報告した。 |
第30回日本矯正医学会印象記 |
単 | 1983.9.28 | 臨床精神医学,第12巻9号,p.1177 |
第30回日本矯正医学会総会は、当時(1983年)矯正施設内で覚醒剤中毒患者の比重が高まっていることを反映して、シンポジウム「矯正施設における覚醒剤中毒の臨床と治療」が取り上げられた他、覚醒剤中毒に関連した演題が多く、注目された。その他、矯正施設における再犯・予後調査や拘禁反応の研究についての報告など充実した学会であった。 |
放火児童の臨床像とその追跡調査 |
単 | 1983.8.31 | 犯罪学雑誌,第49巻4号,p.184 |
(論文抄訳)M. A. Stewart and K. W. Culver; Who Set Fires ; The Clinical Picture and a Follow-Up. Brit. J. Psychiat., no.140, pp.357-363, 1982. |
第29回日本病跡学会の印象 |
単 | 1983.1.25 | 季刊精神療法,第9巻1号,p.99 |
1982年10月16日に挙行された第29回日本病跡学会は、ドイツより高名な精神病理学者ブランケンブルク教授を迎えることができ、グレゴル・パウル氏によるカントの人間学についての特別演題と相まり、国際色豊かな学会となった。学会全体としてさらに若手の参加者を増やすこと、学際的協力を強める必要性のあることを感想として述べた。 |
英国での経験から |
単 | 1982.11.6 | 日本医事新報,第3054号,p.67 |
日英両国の医療の相違点について議論した。英国では、スタッフがそれぞれの職業に誇りを持っており、自分の考えを自由に述べることのできる雰囲気があるが、文化的相違というよりは社会的文化的成熟度によるものと考えられる。英国の医師は収入は低いが社会的に一般国民から尊敬される傾向があり、モラルは高いことを報告した。 |
英国人とうつ病 |
単 | 1982.10.1 | クリニシアン,第29巻10号,pp.88-89 |
英国人は容易にうつ状態に陥りやすいとされている。英国精神医学ではうつ病と診断する範囲が比較的広いという事情を考えても、日本よりはるかに多くのうつ病患者がみられることは確かであるように思われる。その一つの大きな理由に、親子の早い分離という問題があげられる。個人の自立を早くから求める家族関係が、うつ病の発生につながるという仮設を提示した。 |