2024年8月31日(土)に、第15回『作田明賞』授賞式が行われました。 受賞者は次の3組の方々です。
一般財団法人ワンネス財団様は、奈良県と沖縄県を拠点に薬物依存症者や元受刑者、非行少年など生きづらさを抱えた人々の社会復帰を総合的に支援する試みを行っている団体。相談から受け皿まで、当事者だけでなく家族やお子様のことまで「ワンストップ支援」を提供。生き甲斐を持って「人生を生き直すことのできる回復と成長」をサポート、応援しています。 一般財団法人かがやきホーム様は、「奈良県更生支援の推進に関する条例」に基づき全国で初めてとなる、地方自治体が受刑者を直接雇用するために設立した一般財団法人。単に受刑者を雇用するだけでなく、再び一人ひとりがかがやきを取り戻し再び地域社会に溶け込んで生活することができるように、法務省や地方自治体、保護司会や更生保護女性会、大学などと連携し、就労の場の提供、住居の貸与、職業訓練や社会的な教育等、総合的な支援を実施しています。 城之内庸仁様は、香川県初となる公立夜間中学となる三豊市立高瀬中学校夜間学級の設置に寄与。岡山県内で学び直しを望む人のために「自主夜間中学校」を立ち上げるなど、誰一人置き去りにしない世の中を目指し、「最後の学びのセーフティーネット」といわれる夜間中学の設置に尽力。西日本豪雨で被災した子どもたちの学習支援、ハンセン病家族訴訟原告団の支援等、幅広い活動を行っています。 当財団代表理事の作田美緒子をはじめ5名の審査委員にご出席いただき、受賞者皆様の活動を称えるとともに、その功績に対し表彰状と金一封が授与されました。 |
2023年8月5日(土)に、第14回『作田明賞』授賞式が行われました。 受賞者は次の3名の方々です。
宮澤節生様は、犯罪社会学者として国際的に活躍。研究テーマは司法制度改革や刑事司法活動全般にわたり、一貫した実証的かつ批判的視点から、ともすると文化論的な視点から美化されやすい日本の刑事司法の真実を追究し、その成果を世界で発信し続けられています。日本における犯罪学の普及にも力を入れ、日本の若手研究者を招いてアメリカ犯罪学会で日本のデータを使った実証研究のセッションを企画するなど、日本の犯罪学の歴史に大きな足跡を残すとともに、若手研究者の育成に尽力されています。 工藤良様は、元暴走族総長だったご自身が生き方を変えることができた経験から、家庭や学校で居場所を失い非行に走ってしまった子どもたちの立ち直り支援に奔走。親や他の更生保護施設の入所の引き受けが困難な全国の少年少女の最後の砦として受け入れ、一人ひとりの自己実現と真剣に向き合い、更生を支援されています。本当の意味での社会的自立に向け、福祉との連携などの立ち直り支援の拡充と、誰もが住みよい安全安心のまちづくりに向けた社会運動を展開するなど活動を広げられています。 小早川明子様は、ストーカー問題を根本的に解決するため、被害者だけでなく、加害者のカウンセリングや、治療へ繋げる活動を行われています。ストーカー被害に苦しむ人の盾となり、自身の身を危険に晒しながらストーカー加害者と対峙して治療に結びつけることで、数多くの事件を未然に防ぎ、多くの命を守ってきた。最終的には、被害者はもちろんのこと、ストーカーにもストーキングを止め幸せを感じられるようになってほしいとの思いで活動を続けられています。 式典には、当財団代表理事の作田美緒子をはじめ6名の審査委員にご出席いただき、受賞者皆様の活動を称えるとともに、その功績に対し表彰状と金一封が授与されました。 |
2022年8月27日(土)に、第13回『作田明賞』授賞式が行われました。
阿部恭子様は、厳しい社会の目にさらされ「隠れた被害者」と呼ばれる犯罪加害者家族を支えるため、NPO法人World Open Heartを設立し、日本で初めて犯罪加害者家族を対象とした支援活動を行われています。また、刑期を終えた際に迎える家族側の環境を整える事で、加害者の自立を促し、再犯の防止と、被害者へ償いを続ける環境を作ることに繋がると、多くの著書や講演を通じて加害者家族への支援の意義を伝えるほか、矯正施設で講師を行うなど再犯防止への啓発活動にも尽力されています。 石塚伸一様は、犯罪研究や支援・立ち直りに関する様々な研究プロジェクトを立ち上げ、ネットワークを構築して研究を推進するなど、刑事司法の研究、教育および社会貢献活動に日々奔走。龍谷大学において犯罪学研究センターを設立し、日本に犯罪学を定着させるための総合的な活動を行われるなど、その活動は多岐にわたり、研究や支援活動を通じて、犯罪者一人ひとりに寄り添い、その人らしい生き方を保障するための政策提言や支援活動を展開されています。 井上ケイ様は、アメリカの極悪刑務所で10年弱を過ごし、そこでの運命的な出会いにより自身が大きく変わるきっかけをつかんだ経験から、帰国後、非行少年少女、児童虐待、母子家庭など様々な環境で苦しむ人たちのサポート活動に尽力。NPO法人Good Familyを設立し、100人100色のそれぞれ違う悩みを聞き解決に導くほか、他の子どもたちと同じように人生を楽しむこと、経験をして欲しいと、精力的に活動されています。 泉房穂様は、困ったときにお互い助け合い支え合えるような社会をつくりたいという幼い頃からの変わらぬ思いから、現在は明石市長として、子育て支援をはじめ、社会的弱者に寄り添う取り組みに注力。2011年に「犯罪被害者等の支援に関する条例」を施行、2018年には全国初となる「更生支援・犯罪防止条例」を制定し、罪を犯した人も包み込み一緒に暮らしていくまちづくりを、同法と行政と福祉と地域が連携して進めるなど、まちが一丸となった更生支援に取り組まれています。 式典には、当財団代表理事の作田美緒子をはじめ8名の審査委員にご出席いただき、受賞者皆様の活動を称えるとともに、その功績に対し表彰状と金一封が授与されました。 |
2021年8月28日(土)に、第12回『作田明賞』授賞式が開催されました。 受賞者は次の4名の方々です。
片山徒有様は、1997 年に愛息隼君を交通事故被害で亡くされました。当時の捜査機関の対応から、被害者支援と司法制度改革の必要性を感じ、被害者支援団体「あひる一会」を設立。多方面にわたる被害者支援活動を行うと同時に、司法制度改革のための活動を行われています。その活動は被害者支援の枠に止まらず、犯罪や非行をした者に対する教育等に尽力し、加害者の更生支援にも力を注がれています。 荒井正吾様は、受刑者が立ち直るのは刑務所の中ではなく、釈放後の地域社会の中であるとの考えから、奈良県知事として出所者等の更生支援に取り組まれています。2020年には全国の都道府県に先駆けて「更生支援の推進に関する条例」を施行し、「一般財団法人かがやきホーム」を設立。出所者の「就労の場づくり」を行うとともに生活支援や社会教育も併せて行うことで、出所者等の自立を進めて社会復帰を支援しています。 大石由紀子様は、半世紀以上にわたり、売春や性犯罪で苦しむ女性や、虐待や不登校などに苦しむ子どもたちへのケアと支援を行われています。2000年に保護司の委嘱を受け、犯罪者や非行少年の更正支援に携わり、また、生活のために売春に関わった女性や子どもたちのケアや支援などを行うほか、国内外の様々なネットワークを駆使した広報・啓蒙活動を展開し、海外の人身売買防止の為の法律改正や、各種機関の設置に尽力されています。 高坂朝人様は、元非行少年だったご自身が、家族や周囲のサポートで立ち直り、生き方を変えることができた経験を活かし、再非行防止のための幅広い活動に取り組まれています。「非行少年・少女の本音と希望を基に、再非行防止サポートを実施し、再非行を減らし、笑顔を増やしたい」という共通の目的をもったメンバーと「NPO法人再非行防止サポートセンター愛知」を設立し、一人一人に寄り添ったサポートを行なうことで、社会で自立できる環境づくりを行われています。 当日は、新型コロナウイルス感染予防対策を講じて無観客で行い、受賞者の皆様の功績を称えました。 |
例年、審査委員をはじめ大勢の方にお集まりいただき開催しております『作田明賞』授賞式ですが、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う皆様の安全面を考慮し、個別での授賞式開催とさせていただきました。 受賞者は次の4名の方々です。
宮口幸治様は、医療分野と司法分野から多くの非行少年たちと関わっていく中で、軽度の知的障害を抱えるなど本来保護対象である障害をもった子供たちが、支援がうまくいかず非行や犯罪をして加害者となるような実態があることを知り、IQ85〜IQ70までの「境界知能」といわれる子供たちに焦点を当てた支援プログラム「コグトレ」を開発。著書「ケーキの切れない非行少年たち」では、彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開されています。 岩崎欣一様は、高齢化が進む新潟の棚田での農業育成を通じて、刑務所出所者はじめ就労が困難な人達に就労の機会を提供し、自立を支援することを目的とした自立準備ホーム「日常塾」を運営。新潟県で初となる日本財団「職親プロジェクト新潟上越」発足の呼び掛け人となり、中小企業11社をまとめてプロジェクト発足にこぎ着けた。日常塾の活動は出所者の更生保護だけでなく、地域農業の活性化にも繋がっています。 草刈健太郎様は、自らが被害者家族でありながら「加害者を減らすことが被害者を減らすことになる」との思いから受刑者の就労支援を行われています。代表を務めるカンサイ建装工業株式会社にて少年院や刑務所出所者に就労と住居、教育、仲間作りの機会を提供し、更生と社会復帰を支援するほか、公益社団法人OMOIYARIプロジェクトでは、出所者らを雇用する企業と就労者双方に寄り添う更生プログラムを提案し、出所者だけでなく企業のバックアップも行っています。 茂幸雄様 東尋坊を管轄する警察署で勤務した際、東尋坊に於いて多くの自殺者が出ている現実を知り、自殺を防止する活動を開始。自殺企画者は、借金や一家離散、刑務所から出所したものの行き場のない元受刑者など、様々な事情を抱えており、その悩み事を解決し自殺しなくてもいい環境になるまで支援する必要性を感じ、NPO法人「心に響く文集・編集局」を設立。自殺企図者の保護だけでなく、その後の生活支援、自立支援などを行い、現在に至るまで多くの命を救われています。 授賞式当日は、新型コロナウイルス感染予防対策を講じたうえで受賞者の方には個別にご来場いただき、その活動を称えるとともに、その功績に対して賞状と金一封が授与されました。 |
2020年8月作田明没後、生誕70年を記念して聖学院大学出版会発行、丸山久美子名誉教授著「作田明の生涯」が出版されました。 聖学院大学 出版会 『作田明の生涯』 |
授賞式の記事が新聞に掲載されました。
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2019年8月31日(土)に、第10回『作田明賞』授賞式が行われました。 受賞者は次の3名の方々です。
小澤輝真様は、「仕事があれば再犯をしない」という信念のもと、北海道の北洋建設株式会社の代表取締役として出所者の雇用を積極的に行われています。2012年に、身体機能を徐々に奪われる難病「脊髄小脳変性症」を発症。余命宣告を受け身体が徐々に不自由になりながらも、精力的に活動を続けておられ、就職希望者がいれば全国の刑務所まで自ら面接に赴き、多くの受刑者を社会復帰へ導いています。 副島勲様は、宿泊・教育・就労の3つの困難に対する支援を一括提供する主体の必要性を痛感し、株式会社ヒューマンハーバーを設立。リサイクル工場での就労と、基礎教育などの学習支援の受講を条件に、社員寮に半年から1年の間入寮させ、仕事・教育・住居の3つの面から社会復帰と自立を支援されています。利益の最大化を追求する以上に、社会問題の解決を第一の目的として事業を行う「ユヌス・ソーシャル・ビジネス・カンパニー」の認定を日本で初めて受けられました。 三浦一広様は、離婚等の家庭関係の動揺や地域社会の崩壊など、多くの非行少年たちが置かれている環境を知り、問題を抱える子ども達を少しでも多く救いたいとの思いから、36年にわたって青少年の健全育成を支援されています。NPO法人奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」を設立し、より安定した雰囲気の中で成長していくための環境づくりを行われているほか、かつての非行少年たちを中心に「奄美市青少年警護隊」を結成し、地域の安全活動を行うなど、子ども達に居場所と生きていく上での夢を与え、自立更生を促しています。 式典には、代表理事の作田美緒子をはじめ江田五月先生などの6名の審査委員に加え、特別ゲストとして第1回作田明賞最優秀賞の山本譲司様に御出席いただき、受賞者の皆様の功績を称えるとともに、その功績に対して賞状と金一封が授与されました。テレビ局や新聞、雑誌社等多くの報道関係の方々にもご来場いただき、第10回目の記念となる華やかなものとなりました。 |
販売のお知らせ児童性的虐待尚、冊数に限りがございますので売り切れの際はご容赦下さい。 価格 2,100円 (税別) 作田明遺稿集 精神医学とは何か? 犯罪学と病跡学からのアプローチ尚、冊数に限りがございますので売り切れの際はご容赦下さい。 価格 4,000円 (税別) 精神医学と犯罪学こちらはハードカバーの本(新品)ですが、カバーが無いため同じく2割引にて販売いたします。 価格 5,040円 → 4,030円 お申し込み方法
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第9回作田明賞授賞式について取り上げてくださいました。
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2018年8月18日(土)に、第9回『作田明賞』授賞式が行われました。
中本忠子様は、30年以上にわたり非行を犯した少年たちに自宅アパートを開放して食事と居場所を提供し、話す場を与え、自然に更生へと導いておられます。 小宮信夫様は、犯罪実行の機会を与えないことで犯罪を未然に防止するという「犯罪機会論」を教育に応用し、「地域安全マップ」を考案。地域安全マップは、子ども達が実際に町を歩き、危険な場所を探して作成するもので、子どもの持つ犯罪被害防止のための危険回避能力を高めるとともに、地域の結びつきを作る有効な手段として広く注目されています。全国各地で開催される講習会等で直接指導を行うほか、防犯のノウハウを数多くのテレビ番組等で紹介するなど、多方面で活躍されています。 古畑恒雄様は、検事の任期中に法務省保護局に勤務し、自立支援の仕事に魅力を感じて以降、検事を退官して弁護士となった現在も更生保護の活動を続けていらっしゃいます。刑務所弁護人として、刑事施設に収容される前の面談からその後のケア等も行うほか病気や高齢の受刑者の処遇については施設にかけ合うなど、受刑者に寄り添った活動をされています。また、更生保護法人「更新会」の理事長を務め、出所者の様々なケースに合わせた幅広い活動で自立更生を支援されています。 八幡愛様は、タレント活動の傍らボランティアにも力を入れており、福祉施設における障害者支援や非行防止の講演活動などを積極的に行うほか、自身の運営するダンススクールやメイドカフェを通じて少年少女らの居場所、自己承認のできる場所を提供し、少年少女の非行防止や更生に尽力されています。 式典には、当財団代表理事の作田美緒子をはじめ7名の審査委員にご出席いただき、受賞者の皆様の活動を称えるとともに、 その功績に対して賞状と金一封が授与されました。 |
2017年8月26日(土)に、第8回『作田明賞』授賞式が行われました。
堂本暁子様は、参議院議員、千葉県知事として男女共同参画政策、障害者政策などに力を注がれ、現在は、民間の立場から「女子刑務所のあり方研究委員会」を立ち上げ、女子刑務所の処遇改善と社会復帰を支援する活動をされています。 五十嵐弘志様は、元受刑者であったご自身が様々な出会いを通じて立ち直りのきっかけをつかんだ経験を生かし、出所者らの生活や仕事への支援のほか、受刑者との文通を通し更生意欲を引き出す取り組みをされています。 生島浩様は、法務省の保護監察官として犯罪者の社会支援に携ったご経験から、立ち直りの手立てとして家族へのサポートの必要性に着目され、非行臨床における実証的研究や、更生支援プログラムの開発を行われています。また、日本更生保護学会副会長を務めるなど、犯罪者や非行少年が実社会で健全に改善更生するための活動に尽力されています。 式典には、当財団代表理事の作田美緒子の他、第27代参議院議長 江田五月先生をはじめ5名の審査委員にご出席いただき、テレビや新聞の取材陣を含む総勢50名以上の方々とともに、受賞者の皆様を祝福し、その功績に対して賞状と金一封が授与されました。 授賞式の記事が新聞に掲載されました。 ※写真をクリックすると拡大表示します。 授賞式の記事がクリスチャントゥデイに掲載されました。 |
最優秀賞を受賞された飯田智子様の記事が新聞に掲載されました。 ※写真をクリックすると拡大表示します。 |
2016年8月20日(土)に、第7回『作田明賞』授賞式が行われました。
飯田智子様は、犯罪を繰り返し受刑を重ねる累犯者の真の更生のためには、刑務所等矯正施設退所後の「出口支援」と共に、被疑者・被告人という「入口」段階での福祉的支援が必要と考え、NPO法人明日の空を創設されました。 岡田尊司様は、パーソナリティ障害の臨床に取り組む第一人者であり、作家としても活躍されています。 東京TSネット様からは、代表の浦崎寛泰様にご出席いただきました。福祉的な支援が必要とされる被疑者・被告人への支援を行うほか、地域の支援者をどのようにつくればよいかを考え、福祉事業所や学校などに出向き、障がいのある方の権利擁護に関する講座を行う「出前講座」などを行われています。 当日は、当財団代表理事の作田美緒子をはじめ、5名の審査委員にご出席いただき、受賞者の皆様の功績を称えるとともに、総勢40名を超える方々にご列席いただき、受賞者を祝福いたしました。 |
2015年8月8日(土)に、第6回『作田明賞』授賞式が行われました。
藤岡淳子様は、少年院、刑務所等において矯正教育を行っていた経験から、矯正・更生に関わるプログラムの開発と実践指導を行っています。非行や犯罪について臨床心理学的な立場から研究し、数多くの著書を著し再犯防止に努めておられます。 式典には、当財団理事長の作田美緒子の他、江田五月参議院議員や高野隆弁護士などの審査委員も出席され、客席にはテレビや新聞の取材陣を含む総勢50名以上の多くの方にご列席頂き受賞者を祝福いたしました。 上段左より、野覚先生、高野隆先生、江田五月先生、郷原信郎先生、尾崎康先生 |
受賞者、審査員の先生方などから第5回作田明賞について取り上げてくださいました。
※写真をクリックすると拡大表示します。 |
2014年8月23日(土)に、第5回『作田明賞』授賞式が行われました。
今回は「作田明賞」が創設されてから5年目となる、記念すべき授賞式となりました。 上段左より、野覚先生、飛松五男先生、吉永みち子先生、江田五月先生、尾崎康先生 |
2013年8月24日(土)に『第4回作田明賞』授賞式を行いました。
以上、三名様が受賞となりました。 授賞式の参加者には、理事長である作田美緒子を始め、審査員には第1回授賞式から御列席頂いております江田五月参議院議員や郷原信郎弁護士、実践犯罪捜査の飛松五男様など著名な方6名にご出席頂き、それぞれ受賞者へのコメントを頂きました。 |
2012年8月4日(土)に、第3回『作田明賞』授賞式が行われました。 第3回『作田明賞』最優秀賞には、龍谷大学法科大学院教授の浜井浩一様、優秀賞には、お好み焼き「千房」代表取締役の中井政嗣様と女性歌手デュオのPaix2様が受賞されました。式典には、当財団理事長の作田美緒子の他、江田五月参議院議員や郷原信郎弁護士などの審査委員も出席され、客席にはTVや新聞の取材陣を含む30余名の方々にお越しいただき、華やかなものになりました。 |
昨年創設された『作田明賞』の第2回授賞式が2011年6月に行われました。 第2回『作田明賞』最優秀賞には、NPO法人セカンドチャンス、優秀賞には特定非営利法人ほっとポット、ならびに北陸学院学院長楠本史郎さんが受賞されました。授賞式は個別に執り行わせて頂きましたが、当日は当財団と各授賞者の皆様との間で座談を行い、共に今後の『作田明賞』に対しての期待が寄せられました。 |
故作田明の告別式を2011年6月5日(日)午後3時より、女子聖学院講堂にて執り行いました。故人とゆかりのある多数の方々のご参列を得て、大きな悲しみの中、しめやかに、かつ厳粛に執り行われ、終了いたしましたことを謹んでご報告申し上げます。 ご多忙の中、遠路たくさんのご会葬・ご弔意を頂きましたことに、厚く御礼申し上げます。 故作田明はいかに多くの人に愛され親しまれ、そして数々の業績を残されてきたかを改めて再認識し、関係者一同誇りに思います。 今後ともよろしくご厚情賜りますようお願い申し上げます。 |
医療法人社団明雄会 北所沢病院 理事長 作田明 儀 6月1日午前0時40分直腸癌のため逝去いたしました ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます つきましては告別式は医療法人社団明雄会 北所沢病院院葬をもって下記の通り執り行います 記
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すでに私のホームページでも紹介しましたが、犯罪・非行の防止と犯罪者・非行少年の矯正・更生に尽力されている方に対して、その活動を称え、表彰するために「作田明賞」を設立し、本年9月20日には第1回の授賞式が行なわれました。 当日は審査委員として授賞式にご出席された江田五月参議院議員、作家の吉永みち子さんや、第1回「作田明賞」最優秀賞を受賞された前衆議院議員の山本譲司氏、優秀賞のカリヨン子どもセンター理事長で弁護士の坪井節子さんたちから異口同音に「このような意義のある賞はこれまで無かった」「この賞が更に発展し、地道な活動を続けている者の励みとなるように希望します」といった御挨拶が寄せられました。 実は授賞式に先立ち、このような賞の存在をより多くの人々に認知していただけるようにと、事務局の職員が何社かのマスコミに賞の趣旨を伝え、当日の取材を依頼したようです。 あまり知られていないことですが、私のマスコミでの活動は、大学教授と同様に本業ではなく、私も別にこれ以上知名度が上がることを期待しているわけではないのですが、この賞については一体これを差し置いて、他に何を報道するのだと聞きたくなるほどの話題性があったと思っています。 主催者である私としても、審査委員としてご参加いただいている方々は社会的に立派な見識をお持ちですし、また受賞された方々の業績も素晴らしいと思っていました。それにも関らず、残念ながら今回の授賞式にマスコミの姿を見かけることはありませんでした。 今から40年程前に私も学生運動に参加しており、時に集会やデモに出かけることがありましたが。その頃、大規模な催しであっても、なかなかメディアに取り上げられないことに憤慨しておりましたが、今回はそれ以来の失望感を味わいました。 そもそもそれは、日本のメディアの本質が自分たちの報道したい事だけを取材する、更に、それも取材対象が視聴率を取れる内容かどうかで決まる、つまり視聴率至上主義にあるからだと思います。 日本の報道は、彼らが標榜しているように決して中立・公正ではありません、また同時に横並び主義であるといってもよいと思います。特に記者クラブなどはその典型です。それに引き換え欧米のメディアは、事の良し悪しは別として、主義・主張がはっきりしています。 またもう一つのメディアの本質として、事柄の重要度で報道の可否を判断していないということです。例えば、私の学問上の専門分野である犯罪についても、その犯罪が重要であるから報道されるのではなく、他の芸能ニュースなどの話題が無い場合は報道するという、まったく視聴者をミスリードする傾向すら認められます。また、記者が日常的に情報源として利用し、出入りしている役所・組織等に対しては、ある程度までの問題が生じても批判をしないという姿勢も見受けられるのはよく指摘されているとおりです。 つまるところ、最終的には自分たちの、場合によっては全く個人的な利害で動くということです。このような状況で、私のように外国の新聞・雑誌・ニュース等から日常的に情報を得ている者などとは異なり、一般国民が正確・客観的な情報を選別するのは容易ではありません。 たびたび国外に行く機会があり、その国のメディアに触れている者としては、もはや日本の正確な情報を得るには外国の報道を見るしかないのではなどと、悲観的なことを真剣に考えてしまうことがあるのです。 作田 明
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民主党の小沢一郎元代表が、東京第5検察審査会から2度目の「起訴議決」を受け、強制起訴されることになりました。 私は、今回の検察審査会の議決は不法・不当なものだと思っております。日本では起訴されると99%以上が有罪となるという統計がありますが、そもそも検察という組織は減点主義であり、もし起訴して無罪となった場合は担当検察官の評価が著しく低下する構造になっているのです。 そのような検察が、熟慮した上で起訴しなかったケースであり、このまま推移して、最終的に有罪となれば、むしろ検察側がやりたくてもやれなかったことを押し通し、結果的に有罪の幅を広げることになるわけで、検察側の主張を補完するものとなってしまうことは確実です。 ジャーナリストの江川紹子氏も、NHKの取材に応えて「検察が総力をあげて起訴できなかったものが、裁判で有罪になる可能性は非常に低い」と指摘しています。 今回のように、加熱するメディアと世論に後押しされるような形で、はたして冷静に、また厳密に証拠の評価がなされたのか疑問を抱かざるを得ません。このようなケースが続けば、「疑わしきは罰せず」の原理が崩壊し、起訴する範囲が著しく広がり、ひいては被告人とされる者の権利が縮小される恐れがあると危惧しております。 日本の検察審査会や裁判員制度は、国民が刑事事件、刑事裁判に参加するように制度化が行われたと考えている人が多いのですが、例えばアメリカの陪審員制度とは全く違います。この制度は、日本の裁判員制度が裁判官と共同で審理に関与するのと違い、陪審員の全員一致が原則とはいえ、陪審員のみで犯罪事実の認定(有罪か無罪か)をし、仮に有罪となれば裁判官は量刑のみを示すことになっています。 傾向としては、シンプソン事件が記憶に新しいように、「被告人の弁護」という要素が強く、仮に陪審員によって無罪という評定がなされた場合は、2度と同じ罪には問われないシステムになっています。 日本の場合は裁判員が量刑の判断にまで参加するシステムとなっているために、いわば一般国民に共同責任を負わせているという批判があります。 今回の強制起訴に至る経緯を含めて、検察審査会および裁判員制度の在り方について、見直しを強く希望するものです。 作田 明
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本年、作田明記念財団を設立し、犯罪・非行の防止と、犯罪者・非行少年の矯正・更生に著しい貢献をされた個人や団体の功績を讃えるために『作田明賞』を創設し、その第1回『作田明賞』授賞式が2010年9月20日(月)に行われました。 当日は当財団理事長作田明の他、審査委員の江田五月参議院議員、高野隆弁護士、作家の吉永みち子さんなどがご出席され、『作田明賞』最優秀賞に山本譲司さん、優秀賞に社会福祉法人カリヨン子どもセンターが選ばれました。 |
作田 明 著 「凶悪」さと「増加」でゆれる時代の罪と罰を検証する。 近年、あるいはもっと前から「少年犯罪が非常に増えている」、また、「低年齢化し、凶悪化もしている」という印象を持っている人が増えているようであるが、実はマスコミ報道の氾濫等からイメージが先行しているだけであって、実態はそうではない。犯罪自体がなくなるということはなく犯罪はなるべく減少していく方が望ましい。そのためにはどう対処したらよいかを独自の視点で考察している。 |
作田 明 著 「なぜ、あの人が!?」犯罪者の心理を読み解く! 誰もが犯罪者になる可能性がある
自殺願望が殺人につながるケースもある
凶悪犯罪は増えているのか? 犯罪に至る、犯罪者の心のプロセスが見えてくる! |
作田明 対談集 対談集の良い所は第一にわかりやすいというところである。話し言葉であるし、対話であるから内容不明のまま進行していくということはない。特に犯罪に関する対談というものは、そこで取り上げられている話題はそれぞれの時点で大変タイムリーであり、生々しい内容である。大事件の発生にあたって識者が集まって語り合う、これは国民的関心の反映でもある。 座談会
対談
インタビュー
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2006年5月2日付けで産経新聞「正論」欄の執筆陣に加わりました。
第12回の記事が、2月5日(木)朝刊に“小児ポルノ規制で法改正を”のタイトルで掲載されました。 過去の記事
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作田明 監修 兄が妹を、妻が夫を殺害し、バラバラにする事件が起こっている。
最新の事件から過去に起こった世間を震撼させた16例の殺人かつ死体損壊事件について、その背景を解説し、心理を分析している。
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作田明 著
現代は犯罪に関心を持っていないとしても、犯罪にまきこまれて被害者となりうることは充分あり得る。また、家族や友人、知人がそうした立場に追い込まれて苦痛を味わうことになる機会もふえている。したがって、犯罪、とりわけ現代の社会や家庭の病理を反映する要素が多い性犯罪について、その正確な知識を得、対策を考えることは大きな意味がある――
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作田明 著 幼女誘拐殺人、強姦殺人、親殺し、子殺し、一家惨殺など、世間を震撼させる凶悪かつ猟奇的な事件。犯行の動機は何か。なぜそこまで残虐になれるのか。どうすれば防げるのか−。犯罪精神医学の専門家が、異常人格者の素顔に迫る。
とりわけ、現代特有の「快楽殺人」「ストーカー殺人」「ひきこもり青年の殺人」などを分析。精神鑑定の経験から、誤認著しいメディアの報道を糺す。また、パーソナリティ障害と犯罪の関連を整理し、普通の人が殺人犯となる可能性も示唆する。現代人の歪んだ欲望の深層を抉る書。 この本が紹介されました
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■新しい犯罪心理学
作田明 著 最近よく言われる「犯罪者の人権に比べて被害者の人権が軽くみられてきた」という前提は誤りである。もとより犯罪者の人権と被害者の人権とは必ずしも連動するものではない。かつて日本の国で犯罪者の人権が充分に守られてきたという事実はないし、犯罪者の人権を制限することによって被害者の人権が守られるようになるわけではない。
しかし、それにもかかわらず、こうした誤った認識に基く法律や諸制度の改正が最近次々に行なわれてきた。それは代表的には少年法改正や心神喪失者等医療観察法の制定となってあらわれた。これに対しては私は繰り返し専門家の立場から疑問を投げかけ、場合によっては反対の姿勢を明らかにした。
こうした時代の流れの中で私は学問的な調査研究を積み重ね、多くの学術誌に投稿すると共にメディアなどに意見を発表した。その内容は多彩であり、またそれぞれが時代の要請に応えるものであったと思っている。そしてそのほとんどすべてを網羅した上で、以前の業績の一部も加え、必要な修正を行った上で、今回「新しい犯罪心理学」として上梓することとしたものである。
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以前から私のホームページを作ってほしいという声が寄せられていました。テレビなどでの出演を見て、更に情報を求められる方も少なくないようです。 そこでとりあえず、主な研究業績と最近の著書・訳書をまとめてみました。 時々内容を改め、更に充実したホームページにして参りたいと思います。 |
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